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NIS Stories

ピンチはチャンス

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コロナ禍は、私たちひとりひとりにとって、コミュニティにとって、そして私たちが「学校」と呼ぶ場所で学びを深めるために、何が大切であるかを顧みる機会となりました。

世界中が新型コロナウィルス感染症に翻弄され続ける中、ここNISで私たちはこの危機を乗り越えるため独自の軌跡を辿りました。NISのコミュニティの皆様と、このような完全なオンライン環境において交流することは全くもって予想外の事態でしたが、キャンパスという物理的境界から離れることにより、いくつかの利点や恩恵も明らかとなりました。境界の緩和、そしてオンライン環境のうちに新たに見出したパーソナル・スペースは、私たちの生徒と教師が時により深く、より真正で、より創造的な形で学習に取り組むうえでも役立ちました。このようにより個人に特化した学習環境は、生徒の間により大きな公平性をもたらし、保護者の皆様との繋がりを深めることになりました。


逆説的ですが、この夏は私たちの新しい「イースト・ビルディング」の完成の時です。折良くこの「イースト・ビルディング」は、私たちが学校と呼ぶ物理的空間が極めて重要であることを思い起こさせてくれます。この心ときめく新校舎と、それによって広がる生徒の可能性、これらは学校の物理的空間が何故それほど重要なのかを究極的に象徴しています。オンライン環境での授業の成功を称えるだけでなく、物理的環境の完成も祝う、この二つが同じ年に実現するとはなんと皮肉な巡り合わせでしょう。
私たちは今年、オンラインでの経験がどれほど素晴らしくとも、総体的な学習の礎となる人と人との繋がりに代わるものはないという究極の真理を学びました。しかし同時に、生徒が学び、世界と繋がるうえで、テクノロジーがその創造性と可能性を引き出す計り知れない力も知りました。これは、今後私たちが「学校を運営する」方針において永らく大きな影響を与えることになるでしょう。
世界が新しい生活様式の中でのバランスを探る今後数年間は、不確実な時代というほかありません。ここNISでは、コミュニティの皆様のご支援のおかげで、時代がもたらす試練への備えがこれまで以上に整っています。コンピュータの画面越しであろうと、対面であろうと、NISの次の世代に私たちの使命を実現するために。


Inquire、Inspire、そしてImpact。オンラインでも、キャンパスでも、真に意義のある学習とは何か、またどうあるべきかを決めるのは、学習者同士の、そして世界との繋がりなのです。

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